No.70, No.68, No.67, No.65, No.63, No.62, No.60[7件]
			
			主と下僕と友と友

気が付けば 少年は泣いていた
斬り捨てている敵への情けなど、微塵も無い
だが斬っても斬っても現れる その敵兵の多さに
友の死を望む者の多さに
怒り
悲しみ
そして、
この中へ独り、身を投じていった
友の絶望を思った
その思いに気付かなかった
己の無能さを嘆いた
少年は泣きながら剣を振るう
血を浴びながら友を想う
ただ突き進み
斬り拓き
まっすぐと
友が待つ場所へ
その魂に狂気を纏いながら
少年は疾った。
畳む
		
	
気が付けば 少年は泣いていた
斬り捨てている敵への情けなど、微塵も無い
だが斬っても斬っても現れる その敵兵の多さに
友の死を望む者の多さに
怒り
悲しみ
そして、
この中へ独り、身を投じていった
友の絶望を思った
その思いに気付かなかった
己の無能さを嘆いた
少年は泣きながら剣を振るう
血を浴びながら友を想う
ただ突き進み
斬り拓き
まっすぐと
友が待つ場所へ
その魂に狂気を纏いながら
少年は疾った。
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			外れの魔法使い
・どの国にも属さず、勝手気ままに活動しているモグリの魔法使いの総称。
【ドラグーンの魔法使い』の総本山とも言える帝国に離反した
魔法使いがこう呼ばれる場合が多い。
大抵は法を犯し、様々な国でトラブルを招くので
お尋ね者扱いとなっている。
・基本的にお尋ね者なので、生身の格好では姿を現さない。
大抵はクラウンの姿で公の場に現れるので、
素顔や本名は不明である。

◆ウルテスタ
『勘違いしないでちょうだい。
あたしは帝国は嫌いだし、帝国の人間はもっと嫌い。
今回アンタ達と協力するのは、あくまで利害が一致したから。
あんまり調子に乗ってると・・・殺すわよ?』
・魔境を拠点に活動する魔法使い。
赤い帯を頭髪のように垂らした顔が特徴的なクラウン。
オネェ口調の通り、中の人はオカマ。
・ドラグーンの中でも屈指の実力者で、
マスタークラスの弟子を複数持つ 『グランドマスター』
・帝国に対して個人的な恨みがあるらしく、
魔法使いでありながら帝国に属していない。
帝国側も、彼女(?)を屈服させるほどの力も
実力者もいない為、ヘタに手出しができない状態である。
畳む
 
 
 
◆ペナルヅェン
『お初にお目にかかります、閣下。
わたくしの名はペナルヅェン。
貴方様に「選択の道」を奏上すべく、参上いたしました。』
・帝国の魔法使い。
紳士服に、レ●ブロックみたいな頭部を持つ『クラウン』
・口調は丁寧だが、慇懃無礼。性格は真性のゲス。
他のクラウンからの評判もすこぶる悪い。
・頭部は回転式でクルクル回る。人をおちょくる際には特によく回るそうだ。
・独特の人生美学を持っており、相手に対して究極の『選択』を投げかけ
その心の葛藤を眺めるのが何よりも大好き。
・一つのクラウンを二人で動かしている特殊なタイプで、
後頭部にもう一つ、[⁻―⁻]←こんな顔が描かれているが
こちらの顔は滅多に喋らない。
普段、意識があるのか無いのかもわからないので、
通称「眠り目」と呼ばれる顔である。
この二つの人格を合わせて、『ペナルヅェン』である。
畳む
 
◆バルザック
『まぁアンタ等のやり方に口出しするつもりは無いがね。
できればもうちょい穏便に事を進めて欲しいもんだ。』
・帝国の魔法使い。
魔獣のものと思われる頭蓋骨と、
そこから伸びる長い白毛が特徴的なクラウン。
・ドラグーンの間では新参者であり、無名の魔法使い。
クラウンの扱いも不慣れで、よく頭部を落っことす。
・しかし戦闘能力は高く、魔法をはじめ
あらゆる分野に造詣が深い。
・他のクラウンに比べればかなり常識人。
魔法使い、主にクラウンたちのモラルの低さには辟易している。畳む
 
 
●ドゥーガ・ディーガ
『好きにするといい。どうせ止めても無駄だろうし、
無様な失態のツケは、自分で払うのが当然の事。
ただ…今度また、ウルテスタ様の顔に
泥を塗るような事があれば…
わかっているな?…いい子だ。
きっちりカタをつけてきなさい。』
・ウルテスタの一番弟子。三本の角を持った兜が特徴のクラウン。
口調も姿も男性的だが、中の人は女性。
・ウルテスタ自身が手塩をかけて鍛え上げた『三人弟子』の一人。
常に冷静沈着かつ、的確な判断力を持つ。
・放任主義のウルテスタに代わって、他の弟子たちの監督を務めているが
自分と同格である『三人弟子』が持つ弟子たちの面倒まで見てるのは
ちょっと納得できていないらしい。
・師であるウルテスタを崇拝しており、師の為なら命も捨てる覚悟。
常にウルテスタの傍に控える側近でもある。
・弟子にダルフプ、ゴルナダ、アンネロッテを持つ畳む
 
●エルハディミ
『なっはっはっは!いい考えだなぁ、それ採用!
そうと決まれば今やろうすぐやろ……って、
いやん、ディー様いたの~?
ウソウソ、ジョーダン。
俺様がディーの許可も得ずにそんな事するわけないじゃん?
だから怖い顔すんなって~ささ、銃なんてしまって…
ってアダダダダ削れる削れるやめてぇぇぇ(´゚д゚`)』
・ウルテスタ『三人弟子』の一人。
緑ずくめの服と、ゴーグルが特徴のクラウン。
口は上下に開閉するので、カタカタとうるさい。
・弟子の中でも一番のお調子者で女好き。女を見れば脊髄反射でナンパする。
仲間からは『風船アタマ(脳みそカラッポな上に浮き上がるほど軽い)』
と揶揄されている。
・その性格ゆえに自身の弟子たちからも軽く扱われ、
師匠への態度とは思えないほど舐められているが
保有している魔力の容量だけ見れば、ウルテスタに次いで強い。
・女好きゆえに女に弱く、少女だろうが老婆だろうが女は殺さない主義。
かわりに男には容赦無い。
・弟子にピグマ、ミュランカを持つ
畳む

●マーチェンダス
『だから俺は弟子になった覚えはないと
何度言わす気だ、この野郎。
ふざけた寝言も大概にしておけよ、ど突き倒すぞ。』
・ウルテスタ『三人弟子』の一人…と呼ばれているが、
本人をこう呼ぶと高確率でシメられる。
・ボウリングのピンのような丸いフォルムが特徴的なクラウン。
小柄で可愛い見た目に反して、中身はハードボイルドなオッサン。
ドスの効いた低い声で話す。
・魔法使いというよりは、魔法の媒介となる術具を製作する職人。
魔法そのものはド下手で、攻撃は主に物理に頼る事が多い。
故に三人弟子の中で唯一『銃』を持たず、鉄槌を武器としている。
・上等な術具を造り上げる腕を買われて、ウルテスタにスカウトされた。
故に関係は対等であり、三人弟子の中で唯一ウルテスタを呼び捨てしている。
・弟子にカンテラ、ジングーマを持つ
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	・どの国にも属さず、勝手気ままに活動しているモグリの魔法使いの総称。
【ドラグーンの魔法使い』の総本山とも言える帝国に離反した
魔法使いがこう呼ばれる場合が多い。
大抵は法を犯し、様々な国でトラブルを招くので
お尋ね者扱いとなっている。
・基本的にお尋ね者なので、生身の格好では姿を現さない。
大抵はクラウンの姿で公の場に現れるので、
素顔や本名は不明である。

◆ウルテスタ
『勘違いしないでちょうだい。
あたしは帝国は嫌いだし、帝国の人間はもっと嫌い。
今回アンタ達と協力するのは、あくまで利害が一致したから。
あんまり調子に乗ってると・・・殺すわよ?』
・魔境を拠点に活動する魔法使い。
赤い帯を頭髪のように垂らした顔が特徴的なクラウン。
オネェ口調の通り、中の人はオカマ。
・ドラグーンの中でも屈指の実力者で、
マスタークラスの弟子を複数持つ 『グランドマスター』
・帝国に対して個人的な恨みがあるらしく、
魔法使いでありながら帝国に属していない。
帝国側も、彼女(?)を屈服させるほどの力も
実力者もいない為、ヘタに手出しができない状態である。
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 ◆ペナルヅェン
『お初にお目にかかります、閣下。
わたくしの名はペナルヅェン。
貴方様に「選択の道」を奏上すべく、参上いたしました。』
・帝国の魔法使い。
紳士服に、レ●ブロックみたいな頭部を持つ『クラウン』
・口調は丁寧だが、慇懃無礼。性格は真性のゲス。
他のクラウンからの評判もすこぶる悪い。
・頭部は回転式でクルクル回る。人をおちょくる際には特によく回るそうだ。
・独特の人生美学を持っており、相手に対して究極の『選択』を投げかけ
その心の葛藤を眺めるのが何よりも大好き。
・一つのクラウンを二人で動かしている特殊なタイプで、
後頭部にもう一つ、[⁻―⁻]←こんな顔が描かれているが
こちらの顔は滅多に喋らない。
普段、意識があるのか無いのかもわからないので、
通称「眠り目」と呼ばれる顔である。
この二つの人格を合わせて、『ペナルヅェン』である。
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 ◆バルザック
『まぁアンタ等のやり方に口出しするつもりは無いがね。
できればもうちょい穏便に事を進めて欲しいもんだ。』
・帝国の魔法使い。
魔獣のものと思われる頭蓋骨と、
そこから伸びる長い白毛が特徴的なクラウン。
・ドラグーンの間では新参者であり、無名の魔法使い。
クラウンの扱いも不慣れで、よく頭部を落っことす。
・しかし戦闘能力は高く、魔法をはじめ
あらゆる分野に造詣が深い。
・他のクラウンに比べればかなり常識人。
魔法使い、主にクラウンたちのモラルの低さには辟易している。畳む
 ●ドゥーガ・ディーガ
『好きにするといい。どうせ止めても無駄だろうし、
無様な失態のツケは、自分で払うのが当然の事。
ただ…今度また、ウルテスタ様の顔に
泥を塗るような事があれば…
わかっているな?…いい子だ。
きっちりカタをつけてきなさい。』
・ウルテスタの一番弟子。三本の角を持った兜が特徴のクラウン。
口調も姿も男性的だが、中の人は女性。
・ウルテスタ自身が手塩をかけて鍛え上げた『三人弟子』の一人。
常に冷静沈着かつ、的確な判断力を持つ。
・放任主義のウルテスタに代わって、他の弟子たちの監督を務めているが
自分と同格である『三人弟子』が持つ弟子たちの面倒まで見てるのは
ちょっと納得できていないらしい。
・師であるウルテスタを崇拝しており、師の為なら命も捨てる覚悟。
常にウルテスタの傍に控える側近でもある。
・弟子にダルフプ、ゴルナダ、アンネロッテを持つ畳む

●エルハディミ
『なっはっはっは!いい考えだなぁ、それ採用!
そうと決まれば今やろうすぐやろ……って、
いやん、ディー様いたの~?
ウソウソ、ジョーダン。
俺様がディーの許可も得ずにそんな事するわけないじゃん?
だから怖い顔すんなって~ささ、銃なんてしまって…
ってアダダダダ削れる削れるやめてぇぇぇ(´゚д゚`)』
・ウルテスタ『三人弟子』の一人。
緑ずくめの服と、ゴーグルが特徴のクラウン。
口は上下に開閉するので、カタカタとうるさい。
・弟子の中でも一番のお調子者で女好き。女を見れば脊髄反射でナンパする。
仲間からは『風船アタマ(脳みそカラッポな上に浮き上がるほど軽い)』
と揶揄されている。
・その性格ゆえに自身の弟子たちからも軽く扱われ、
師匠への態度とは思えないほど舐められているが
保有している魔力の容量だけ見れば、ウルテスタに次いで強い。
・女好きゆえに女に弱く、少女だろうが老婆だろうが女は殺さない主義。
かわりに男には容赦無い。
・弟子にピグマ、ミュランカを持つ
畳む

●マーチェンダス
『だから俺は弟子になった覚えはないと
何度言わす気だ、この野郎。
ふざけた寝言も大概にしておけよ、ど突き倒すぞ。』
・ウルテスタ『三人弟子』の一人…と呼ばれているが、
本人をこう呼ぶと高確率でシメられる。
・ボウリングのピンのような丸いフォルムが特徴的なクラウン。
小柄で可愛い見た目に反して、中身はハードボイルドなオッサン。
ドスの効いた低い声で話す。
・魔法使いというよりは、魔法の媒介となる術具を製作する職人。
魔法そのものはド下手で、攻撃は主に物理に頼る事が多い。
故に三人弟子の中で唯一『銃』を持たず、鉄槌を武器としている。
・上等な術具を造り上げる腕を買われて、ウルテスタにスカウトされた。
故に関係は対等であり、三人弟子の中で唯一ウルテスタを呼び捨てしている。
・弟子にカンテラ、ジングーマを持つ
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			クラウン

【クラウン】
魔法使いたちが操る人形。
本体と意識をリンクさせ、遠方からでも自在に操る高度な術。
『魔境』など、生身で活動困難な場所において真価を発揮する魔法使いたちの分身。
高い集中力と技術が必要なので、並の魔法使いにとってはかなり消耗する術だが
高位の魔法使いともなると
遠方へのお使いに【クラウン】を使用するなど
日常使いしている。
【クラウン】は奇妙な見た目をした人形が多く、
「あえて不気味に」
「あえて滑稽に」造るのが
彼らの美学のようである。
しかし武器である銃を扱う際には
生身と感覚を近づけた方が操りやすくなる為、
『手』だけはリアルに造っている。
こうして【クラウン】を極めた者は『マスタークラス』と呼ばれ、
複数の弟子を抱えているが大抵アタマがおかしい者が多い。
身元を隠す目的で使用する者も多く
【クラウン】の時と生身とでは異なった名前を名乗る事も。
畳む
		
	
【クラウン】
魔法使いたちが操る人形。
本体と意識をリンクさせ、遠方からでも自在に操る高度な術。
『魔境』など、生身で活動困難な場所において真価を発揮する魔法使いたちの分身。
高い集中力と技術が必要なので、並の魔法使いにとってはかなり消耗する術だが
高位の魔法使いともなると
遠方へのお使いに【クラウン】を使用するなど
日常使いしている。
【クラウン】は奇妙な見た目をした人形が多く、
「あえて不気味に」
「あえて滑稽に」造るのが
彼らの美学のようである。
しかし武器である銃を扱う際には
生身と感覚を近づけた方が操りやすくなる為、
『手』だけはリアルに造っている。
こうして【クラウン】を極めた者は『マスタークラス』と呼ばれ、
複数の弟子を抱えているが大抵アタマがおかしい者が多い。
身元を隠す目的で使用する者も多く
【クラウン】の時と生身とでは異なった名前を名乗る事も。
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そして、二人以外に
動くものの気配は無くなった。
銃声の余韻も消え去り
沈黙が落ちる瞬間、
二人は同時に振り返った。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
互いに得物を向け合ったまま、数秒睨み合ったのち
最初に口を開いたのは、ヴラドの方だった。
「おたくも頑張るねぇ。
そんな簡易法具で魔境の深部までおつかいとは。
妖素中毒になる前に引き返した方がいいぞ?」
「生身姿の貴様に言われたくはない。
そもそも何故ここいる?
行く先々で現れて、鬱陶しい事この上ない。」
「ご挨拶だな、助太刀してやったのに。」
「頼んでいない。必要もなかった。」
「ま、たしかに。」
強がりではない。
それは周りに転がっている死体の数を見れば明らかだった。
ヴラドが参戦した時には、既にこの半数を
彼女は一人で倒し終えていたのだ。
「相変わらず勇ましい事で」
賞賛とも皮肉とも取れるようなヴラドの言葉を聞き流しつつ、
カミーユは剣を収めた。
時間の無駄と感じたらしい。
「とにかく、もう邪魔立てするな。
私は忙しい。」
わざとらしいくらいの溜息を吐きつつ、
カミーユは歩き出した。
そのあとを、当然ようにヴラドが続く。
その気配に気付いたカミーユの表情がピキッ、と強張り、
睨みつけるように振り返った。
「付 き ま と う な
…斬るぞ。」
最後の一言はかなりの怒気と殺気を込めて言い放ったが、
ヴラドの表情は飄々としたものだった。
「…以前にも言ったがな。十王探しはやめておけ。」
またか。
カミーユは舌打ちしたくなった。
聞き飽きたセリフである。
毎度、十王の手がかりを追って来てはヴラドたちが現れ、
この忠告をカミーユに投げかけてくるのだ。
十王を所有したいのは、ドラグーンの魔法使いたちも同じだ。
ゆえに現場で遭遇すれば、牽制・妨害は当然のこと、
命の奪い合いになることも少なくはない。
なのに、この魔法使いは
相手の命を奪うどころか助太刀に入り、
露骨に妨害してくるわけでもなく
毎回同じ忠告だけをしてくる。
(わけがわからん…)
カミーユは思った。
聞き流し、無視すればよいことなのだが
この魔法使いが【忠告】を言い放つとき、
必ずある種の感情が込められている事を
カミーユは敏感に感じ取っていた。
憐憫。
カミーユにはそれが癪だった。
こちらとしては国と、その民が生きる大地を守る為
命をかけて十王を探しているというのに。
こちらの意欲を削いでくる上
全てをわかったような、
憐みの目で忠告を寄越すこの魔法使いが、
カミーユは大嫌いだ。
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