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創作語りとかラクガキ

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惜別
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昔の絵のリメイク。


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・元・ハーディンの騎士、ヤクニ(八9二)
・ブラムド、バルムンク世代より
 200年ぐらい前の騎士。

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二柱

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月盗り 数多の御魂と成りて

清流 流るる儚き華と

惑い揺蕩う 永き旅路に

示す標は いずこの果てか

根の底這うは 天の墓

童の如き 夢の跡

燻ぶる荒き 宿り火が

朧に沈む 深き水底

天を廻り 地を歩み

違わねばこそ 浮かぶ瀬もあれ


幻の彼方 見つめるは

愛しき影と 戻りえぬ道

木霊も返らず ただ独り

暗き林を 彷徨う如く

進むは楽土か 奈落の底か

時も眠りも 救いにあらず 

想いのみが 頼る杖なり




マギ唱伝 第6号
【王の旅】

ダイゴ暦575年出土
旧ララミア宮殿
王膳の間にある壁画にて


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竜と人間 Ⅱ


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竜の審判によって
『魔法』を失った人々は

竜を怖れ その殆どが
竜の力が及ばぬ
地下世界へと逃げ込んだ

しかし地上には
竜を慕い
残った者もいた

かつて
虐げられた人々だった

『魔法』を使えない
地上での生活は過酷なものだった

しかし 彼らはもう
高度な文明を求めなかった

彼らは
人間に『罰』を与えた竜を
崇め続けた

神から賜った力を
欲の為にしか使えなかった人間への
当然の『罰』だと
彼らは受けいれた

時折
人々の前に現れた竜を前にすると

彼らは
赦しを乞うように祈り続けた

そんな彼らを前に
竜はもう
『罰』を与えようとは思わなかったが

彼らに二度と
『魔法』を与えることもしなかった

その代わりに
竜は

彼らに
『歌』を与えた

『歌』であれば
誰も血を流すことは無い

『歌』であれば
誰も死ぬことは無い

この過酷な暮らしの慰めに

人々は『歌』をうたった




そんな暮らしがずいぶんと

ずっとずっと

長く長く

続いた頃

ある時



月から 星が堕ちてきた



光を纏い

炎を纏い

神々しくも 恐ろしい

『それ』を


人々は『炎の巨人』と呼んだ


天空は 巨人の炎で夜を焼かれ

大地は 巨人の炎に覆われていき

海原は 巨人の炎で干上がっていく


竜は 人々に言った


 あの『巨人』は
 全てを滅ぼす使いである

 我々『竜』も 『人』も
 地上の生き物全てが等しく息絶える
 死の使いである

 いずれ来るはずだった 『約束の時』が
 とうとう きてしまった


それを聞いた人々は
祈ろうとした

『死』を受け入れる為の祈りだった

しかしそれを 竜は止めた

竜は言った

 『約束の時』は
 『竜王』と『巨人』との約束である

 『約束』はいずれ 果たされるべきである
 しかしそれは 今ではない

 『わたし』はこれから『竜王』に背き
 『約束の日』を 先延ばす

 『わたし』はもう
 お前たちの前に現れることは無い

 『竜』はもう
 世界を監視することは無い

 お別れだ
 『祈りのにんげん』たち

 『わたし』が教えた『歌』を謡って
 ときどき 『わたし』を 思い出しておくれ



竜は飛び去った



とおく とおく
『巨人』が燃え立つ 海の上へと

同胞の竜が
次々と焼け墜ちていく 空の下へと
飛び去った


やがて


赤く染まっていた天空に
闇夜に戻り

唸りをあげていた熱風が
声を潜め

まさに火が消えたような
静寂が戻ったが




竜は戻らなかった



永遠に


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これは遠い遠い むかしの話

今では一部の語り部しか
知らない『竜』の伝説

『魔境』が生まれるより遥か前

『旧世界』と呼ばれていた

むかしむかしの 世界の話

竜と人間 Ⅰ

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世界はかつて
竜によって管理されていた

ひとつの生き物が増えすぎないように監視し
世界のバランスを保つことが
竜の役目だった

人々は、この偉大な英知の象徴でもある
竜を崇めていた

竜もまた
地上でも特に個性的な考えを持つ
「人間」という生き物に興味を持ち

竜の力の一部を人間に与えた

その竜の力は後に
『魔法』と呼ばれるようになった


人間は『魔法』を生活に役立てた
『魔法』は人々を幸せにした
竜はただ その様子を見ていた

ある時
人々の間で争いが起きた

きっかけが何だったのかはわからない

ただ争いはどんどん大きくなり

人々は
戦いの武器として
人を傷つける道具として

『魔法』を使った


『魔法』は多くの命を奪い

『魔法』は多くの国を焼いた

『魔法』は多くの森を焼き

『魔法』は大きな海をも汚し

『魔法』は多くの生き物の住処を奪った


竜は ただ見ていた


長い長い争いが
ようやく収まると

人々は より良い暮らしを求めて

『魔法』を使い 国を大きく発展させた

大きな工場が建ち並び
そこから出る黒い煙が
空を覆った

そこから出る灰色の水が
川を汚した

『魔法』は
”人間”の生活を 幸せにした

そして 
強い『魔法』を使える者ほど

弱い者を虐げ
奪い
踏み付けにした

やがて『魔法』は
”強い者”の象徴になった


竜は 



ただ見ていた



”幸せな人々”は
姿を見せなくなった 竜のことを
すっかり 忘れ去っていた

もうとっくに 死んでしまって
生きていないとすら 思っていた

”虐げられた人々”は
”幸せな人々”が支配する国を捨て
竜のもとへ 戻ることにした


そして

竜は現れた



竜は”人々”に向かって
こう言った

お前たちに与えた『魔法』を 返してもらおう 

この言葉を聞いて
”幸せな人々”は言った

 ふざけるな 古くさい神め
 こんな理不尽が許されるか



この言葉を聞いて
”虐げられた人々”は言った
 
 どうぞ御心のままに 我が神
 貴方に全てを委ねます
 



そして”人々”は 
『魔法』を喪った

国は機能しなくなり
『魔法』で支えられた文明は

脆く 
あっけなく
立ちどころに
崩れ去った

さらに竜は

混乱する”人々”に対して
まるで
追い打ちをかけるかのように

文明の抜け殻となった”人々”の都市を
徹底的に破壊した

畑を耕すかのように

虫を駆除するかのように

ただ淡々と

無情に

人の文明を

全て





無に帰していった




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【登場人物紹介ページ】

▼王と皇帝▼

ブラムド
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・オルテギア帝国第43代目皇帝。先帝の崩御により18歳で即位する。
・直系長子に現れるはずの【竜眼】が発現せず、
 代々皇帝が引き継ぐはずの【十王】が継承できなかったことに引け目を感じている。
・13歳の頃、国を出てとある魔法使いのもとで修業に明け暮れる日々を過ごす。
 その影響で王族にしては言葉遣いが粗野。
・即位後に現れた異母弟の事で頭を悩ませているが、根っからの兄気質なので
 悪態を付きつつも、甲斐甲斐しく世話を焼いている。
・かつてはドレイクの他にも異母弟妹が三人いたが、全員亡くなっている。



ドレイク
 202411031817241-nnk.jpg
・先帝の隠し子。ブラムドと12歳差の異母弟。
 6歳で初めて異母兄との対面を果たす。
・先帝と同じ【金の竜眼】を生まれながらに持ち、
 幼少期から【十王継承者】としての力の片鱗を見せるが
 本人は全く制御できていないので、よくトラブルを起こす。
・辺境の領地に匿われていたが、ある事件をきっかけに帝都に保護された。
 その際、事件の詳細を忘れており、故郷に置いてきた母親の安否を気にしている。
・年相応に活発なコミュ強おばけ。
 強面のブラムドにも怯まず、すぐ懐いた。



クロイツ
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・ブラムドの近習にして幼馴染。22歳。
・皇族近衛である【儀仗兵団】の隊員。
 皇帝直轄の一番隊(通称:親衛隊)に所属する腕利きの魔法使い。
・【十王継承者】となれなかった主君の立場を
 長年見て来ただけに、ドレイクに対する感情は複雑。
・ブラムドに対しては忠実だが、軍紀破りがかなり多い問題児。
 隊長クラスの人間すら手を焼いている。



ラギ
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・ドレイク専属の護衛兼毒見係として任命された親衛隊員。19歳。
・浮世離れしたところがあり、主君相手にもフランクに接してしまうため
 目付け役であるクロイツにしょっちゅうどつかれている。
・のほほんとしているが実力は折り紙付き。結界班顔負けの解析能力を持つ。



ワグテイル
20241103193845-nnk.jpg
・ドレイク専属の護衛兼世話係。22歳。
・クロイツと同じくブラムドの幼馴染であり、
 今は亡きブラムドの妹姫・シルヴィアと親友だった。
 彼女の死後、クロイツと共にブラムドを支えることを誓う。


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▼案山子と騎士▽


ヴラド
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・案山子のような手足の長いクラウンを纏った魔法使い。自称19歳。
・大陸最大の魔境【グレイ・ドア】に封じられていたが、脱出。
 その際、自分が封じられていた理由を忘れてしまう。
・素顔は女性と見紛うほどの美形。だが本人はもう少し男らしい顔つきに憧れており、
 顔のことは褒められてもあんまりうれしくない。





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この世界には、誰もが知っているこんな伝承がある。




かつて、一人の大魔法使いがいた。


その者は竜の言葉を自在に操り


竜族を従えていた事から


【竜王】


と呼ばれていた。




ある時


大地に無数の裂け目が生じ


【妖素】と呼ばれる毒の空気が、地上へ溢れ出した。


【妖素】に冒された大地は
人間が住むことのできない地に変貌した。


後に、【魔境】と呼ばれる瘴気の地は


少しずつ大地を蝕んでゆき、人々の住む地を奪っていった。


この事態を前に


【竜王】は


【魔境】の浸食から人々を守る為


己の全ての魔力を使って


十体の分身を創り出した。




【十王】と名付けられた分身たちは


【魔境】を封じる【結界】となった。


【十王】は、選ばれた【継承者】と共に封印を担い


【魔境】の浸食を防ぐ守り神として、人々に崇められた。





そして、分身を創り出した【竜王】は、力を使い果たし



その後、姿を消した。






時は流れ





大地は、【魔境】から生まれた【魔獣】たちが
闊歩する世界となった。


【十王】の加護が届かない地にも裂け目は生じ


【魔境】は広がり続け、大地を飲み込んでいった。


人間の世界は


【十王】が鎮守する国


【十王国】だけになりつつあった。


そして、【魔境】に住処を飲まれかけている人々は


自らの土地を守ろうと…




【十王】の奪い合いを始めた。




【十王】の【継承者】は常に狙われた。



あるいは継承を解く為に、命を奪われた。



後に【継承戦争】と呼ばれるその時代は



【十王】の継承が目まぐるしいサイクルで行われ


人から人へ


土地から土地へと渡っていくうちに…


何体かの【十王】と【継承者】の所在は


戦乱の歴史の中に埋もれ、消えていった。









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