主と下僕と友と友気が付けば 少年は泣いていた続きを読む斬り捨てている敵への情けなど、微塵も無いだが斬っても斬っても現れる その敵兵の多さに友の死を望む者の多さに怒り悲しみそして、この中へ独り、身を投じていった友の絶望を思ったその思いに気付かなかった己の無能さを嘆いた少年は泣きながら剣を振るう血を浴びながら友を想うただ突き進み斬り拓きまっすぐと友が待つ場所へその魂に狂気を纏いながら 少年は疾った。畳む 2025.11.3(Mon) 15:28:20 VLAD
気が付けば 少年は泣いていた
斬り捨てている敵への情けなど、微塵も無い
だが斬っても斬っても現れる その敵兵の多さに
友の死を望む者の多さに
怒り
悲しみ
そして、
この中へ独り、身を投じていった
友の絶望を思った
その思いに気付かなかった
己の無能さを嘆いた
少年は泣きながら剣を振るう
血を浴びながら友を想う
ただ突き進み
斬り拓き
まっすぐと
友が待つ場所へ
その魂に狂気を纏いながら
少年は疾った。
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