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創作語りとかラクガキ

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No.38

#設定
【咎人 トガビト】

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・【呪い】を受けた者の末路の姿。

・咎人は人であった頃の名前を忘れているので、
  契約者から便宜上、仮の名前を貰う。

・バルムンクは、
 中央に大きな一つ目を持つ咎人を『ヤナギ』
 左右に四つずつ目を持つ咎人を『タチバナ』と呼んでいた。





・魔獣を殺すとその血肉に宿った
 大量の【妖素】を浴び、【妖素中毒死】する。
 これを『呪いで死ぬ=呪死』といわれる。


・しかし、ある【特殊な魔獣】を殺してしまうと
 『呪死』では済まされない、強力な呪いにかかることになる。


・【特殊な魔獣】とは、
 【魔境】の深部に住む上位魔獣のことで、

  【守り人】
  【番人】
  【狩人】
 この上位三席の魔獣種を差す。


・特に【守り人】は、【魔境の主】とも言われ
 大魔境の深部に必ず一体ずつ存在し、
 魔境内の魔獣全ての長であるといわれている。


・その【守り人】への殺傷は、
 ドラグーンにとってもハーディンにとっても
 【最大の禁忌】とされ、
 【絶対に傷つけてはいけない魔獣】として交戦を禁じている。


・【守り人】を殺害してしまうと、
 【守り人】に内包された恐ろしい濃度の妖素が溢れ出し、
 新たな魔境がひとつ生まれると言われている。


・さらに、直接【守り人】に手を下した者には、
 異形の者に変化してしまうという【呪い】が降りかかる。

 そうして異形に変化してしまった者は
 【咎人】と呼ばれる。




・【守り人】を殺し、【咎人】となった人間は
 おぞましい醜悪な姿へと変貌する。例外は無い。

・眠ることも食べることも必要となくなり、
 【呪い】が解かれるその日まで
 永久に近い時を生きる運命にある。


・そして【咎人】となった者にとって、最大の苦痛となるのが
 人であった頃の知性を、そのまま有し続けることである。


・ 死ぬことも、正気を失うことも出来ない【咎人】は
 【呪い】の代償として得た膨大な魔法の知識と魔力を
 時の権力者・あるいは優秀な魔法使いたちに提供することによって
 【呪い】を解く者が現れるのを待ち続けている。


・【咎人】はその醜悪な姿と、底なしの魔力を有することから
 うってつけの戦争兵器であった。


・その為、過去の戦争にも多くの国が【咎人】を投入したが
 【咎人】の力を利用するだけで 【呪い】を解く技量無し、
 と判断された国は 逆に【咎人】によって滅ぼされた。


・【咎人】と契約出来れば強力な助っ人となるが、
 信頼を失えば破滅が待っている。
 そのリスクの高さから次第に
 【咎人】を使役する魔法使いはいなくなっていった。


・ 近年では、もたらされる災厄の大きさから
 【咎人】との契約は国際法で禁止となっている。

・ 【咎人】は、【十王】や【鬼神】の力をもってすれば
  殺害できることが実証されている。
 しかし、【咎人】が葬られた場は強力な瘴気を残し、
 【魔境】へと変貌する。


・【咎人】は、【呪い】から解放されると 瘴気を残すことなく、
 光となって消滅する。


・ しかし過去の歴史をさかのぼっても、
 【呪い】を解くことに成功した魔法使いはわずかである。


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