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楽園の記憶
#VLAD

きっと誰もが、脳裏の片隅に
蜃気楼のような『楽園』を持っているのだろう。
当時、『それ』とは気付きもしなかった
『楽園の記憶』が。
それが今も『お前』を押し進めている。
もはや後戻りが出来ない所まで
深く遠くに、な。
それこそが、
いや、それだけが
『お前』を『お前』たらしめる
唯一なのだろう。
俺にも『楽園の記憶』がある。
もうずっと昔に失ったあの『楽園』が
何度も何度も、俺を守った。
だから 『お前』の気持ちはよくわかる。
『楽園』を失った痛みも
そして取り戻したい気持ちもな。
だからこそ、一緒には行けない。
『お前』は『あいつ』を生贄にして
俺を修羅の道連れにしたかったんだろうが
生憎と、『あいつ』が俺に残した
この
何に代えても埋まらない空洞が
辛うじて 俺を人間にした。
『楽園』は永遠ではない。
いつかは失う。
そして蜃気楼のように漂うのだ。
俺の中にも、『お前』の中にも。
そしてそれは
焦土の果てにまで行ける
『杖』となってくれるが
それ以上は、望めない。
いいか。
何度 地獄の底を生み出しても
それ以上は
望めないのだ。
賢い『お前』には
もうずっと以前からわかっていたはずだ。
『お前』は
『失った楽園』を取り戻す事ではなく、
『次の楽園』を探すべきだった。
そうすれば…
・・・・・・・
いや、説教は止そう。
何せ『お前』に俺の声は、
『とうの昔』に届かなくなっているのだし、
それに
もうシルヴィアからも、
『同じ説教』を貰ったんだろう?
いや、シルヴィアだけじゃない。
きっと『お前』は『俺たち』に
何度も こう言われたはずだ。
『共に行けない』 と。
笑って はっきり
フラれただろう?
悪いな。
今回も、同じ答えだ。
出来る事なら
『お前』を殺すのは
俺の役目でありたかったが
残念なことに 『時間切れ』だ。
いつか
『お前』の息の根を止める者が
いつか、この世に降りてくることを
あの 深い花畑から
切に願っているぞ
我が友よ
畳む
#VLAD

きっと誰もが、脳裏の片隅に
蜃気楼のような『楽園』を持っているのだろう。
当時、『それ』とは気付きもしなかった
『楽園の記憶』が。
それが今も『お前』を押し進めている。
もはや後戻りが出来ない所まで
深く遠くに、な。
それこそが、
いや、それだけが
『お前』を『お前』たらしめる
唯一なのだろう。
俺にも『楽園の記憶』がある。
もうずっと昔に失ったあの『楽園』が
何度も何度も、俺を守った。
だから 『お前』の気持ちはよくわかる。
『楽園』を失った痛みも
そして取り戻したい気持ちもな。
だからこそ、一緒には行けない。
『お前』は『あいつ』を生贄にして
俺を修羅の道連れにしたかったんだろうが
生憎と、『あいつ』が俺に残した
この
何に代えても埋まらない空洞が
辛うじて 俺を人間にした。
『楽園』は永遠ではない。
いつかは失う。
そして蜃気楼のように漂うのだ。
俺の中にも、『お前』の中にも。
そしてそれは
焦土の果てにまで行ける
『杖』となってくれるが
それ以上は、望めない。
いいか。
何度 地獄の底を生み出しても
それ以上は
望めないのだ。
賢い『お前』には
もうずっと以前からわかっていたはずだ。
『お前』は
『失った楽園』を取り戻す事ではなく、
『次の楽園』を探すべきだった。
そうすれば…
・・・・・・・
いや、説教は止そう。
何せ『お前』に俺の声は、
『とうの昔』に届かなくなっているのだし、
それに
もうシルヴィアからも、
『同じ説教』を貰ったんだろう?
いや、シルヴィアだけじゃない。
きっと『お前』は『俺たち』に
何度も こう言われたはずだ。
『共に行けない』 と。
笑って はっきり
フラれただろう?
悪いな。
今回も、同じ答えだ。
出来る事なら
『お前』を殺すのは
俺の役目でありたかったが
残念なことに 『時間切れ』だ。
いつか
『お前』の息の根を止める者が
いつか、この世に降りてくることを
あの 深い花畑から
切に願っているぞ
我が友よ
畳む
#くれない

それは只の力である
海原にて口を開ける大渦であり
天を穿つ雷鳴であり
根の底を這う灼熱の河である
これを冠するは唯一であり
これを律するは己の中の鏡のみ
これは朝日でもなく 常闇にもなれない者
黎明と終末に現れる影
不吉と光明を携える境界である
これを手招く者 心せよ
その神は
汝の心のままに謳う
『謳う竜』
爆心地のような衝撃が過ぎ去った後、
かつてマギが吟じた詩の一説が、目の前を漂っていた。
全身の震えと、冷や汗が止まらない。
突如現れた『これ』が何なのか 、
私とモーガンは一瞬にして理解した。
辺り一帯は、ひと息でも吸えば
窒息しそうな空気と
濁流に囲まれているかのような 、圧力の海だ。
その中心に立っている小さな影は何も語らず、
凪のように静かに、前を見据えていた。
自らの背後にいる強大な存在に目もくれず、
ただ正面にいる『あの者』しか見ていない。
これが、こんなことが
貴方の最初の『願い』なのですか。
その言葉が声となって出ることはない。
言う資格もない。
陛下の口元がわずかに動く。
その声はこちらには届かない。
それを合図に、そびえ立つ影が同時に動き
決着は一瞬だった。
畳む

それは只の力である
海原にて口を開ける大渦であり
天を穿つ雷鳴であり
根の底を這う灼熱の河である
これを冠するは唯一であり
これを律するは己の中の鏡のみ
これは朝日でもなく 常闇にもなれない者
黎明と終末に現れる影
不吉と光明を携える境界である
これを手招く者 心せよ
その神は
汝の心のままに謳う
『謳う竜』
爆心地のような衝撃が過ぎ去った後、
かつてマギが吟じた詩の一説が、目の前を漂っていた。
全身の震えと、冷や汗が止まらない。
突如現れた『これ』が何なのか 、
私とモーガンは一瞬にして理解した。
辺り一帯は、ひと息でも吸えば
窒息しそうな空気と
濁流に囲まれているかのような 、圧力の海だ。
その中心に立っている小さな影は何も語らず、
凪のように静かに、前を見据えていた。
自らの背後にいる強大な存在に目もくれず、
ただ正面にいる『あの者』しか見ていない。
これが、こんなことが
貴方の最初の『願い』なのですか。
その言葉が声となって出ることはない。
言う資格もない。
陛下の口元がわずかに動く。
その声はこちらには届かない。
それを合図に、そびえ立つ影が同時に動き
決着は一瞬だった。
畳む
バルムンク・シイ・オルテギア
#王と皇帝
#設定

・オルテギア帝国の先代皇帝。
ブラムド、ドレイクの父親であり、
十王【ウルスラグナ】の継承者だった人物。
継承者の証である『金の竜眼』を持つ。
・優秀なドラグーンの魔法使いであり
様々な魔法術式と術具を創り出した功績から
『稀代の天才』と呼ばれていた。
が、その名声に比例するように悪名高くもあり、
後世に『禁呪』として記されるような
問題ある魔法も数多く生み出している。
・人としてのモラルよりも己の知的好奇心を
優先してしまう傾向があり
その為なら人の命すら研究の為に『消費』する。
・目的の為なら手段を選ばない苛烈さと
大陸でも五本の指に入る魔法使いの実力、
そして十王継承者として立場から圧倒的な
カリスマ性を誇ったが同時に敵も多く作った。
敵にも味方にも畏怖と侮蔑を持って呼ばれた名は
【荒帝 バルムンク】
・この父親の強烈な個性が、息子であり、
現皇帝であるブラムドにとって
常にコンプレックスとなって付きまとっている。
------------------------------------
【生い立ち】
・赤子の頃、母親を病で亡くし
7歳の頃に父親であった皇帝が崩御
その後、皇位継承によって混乱に陥った帝国を
武力と知略を持って掌握した。
・この頃すでに魔法使いとしての才能を開花
させており、10歳の時に十王が覚醒。
・その高い頭脳と才能の犠牲になったのか
情緒面にかなり問題があり、
己自身のことにすら無頓着。
最も付き合いの長い友人(?)の
ラングドールいわく、「ありゃサイコパスだ。」
と言われるほど。
・近しい者から暗殺されかけたことも
一度や二度ではないらしいが、本人は至って
平然としている。
・ただその警戒心の表れなのか、他人が
近くにいる時は絶対に眠らない。
眠る時は十王を発現させ、十王に自分を
守らせながら眠る。
ひどい時は五日ぐらい平気で起きている。
異様なハイテンションになるのでかなり怖い。
・この不眠癖は、後に后となるクラウディアとの
出会いをきっかけに緩和していく。
彼女が近くにいる時のみ、何故か眠くなるらしい
(理由は本人にもよくわからない)
・十王はバルムンクが30歳を迎える頃に消失。
以来、消失前の最後に張られた
【十王の結界】が20年間、帝国を護っている。
この頃、長男のブラムドもまだ生まれて
いなかった為、バルムンクの子供たちは全員、
十王を見た事がない。
畳む
#王と皇帝
#設定

・オルテギア帝国の先代皇帝。
ブラムド、ドレイクの父親であり、
十王【ウルスラグナ】の継承者だった人物。
継承者の証である『金の竜眼』を持つ。
・優秀なドラグーンの魔法使いであり
様々な魔法術式と術具を創り出した功績から
『稀代の天才』と呼ばれていた。
が、その名声に比例するように悪名高くもあり、
後世に『禁呪』として記されるような
問題ある魔法も数多く生み出している。
・人としてのモラルよりも己の知的好奇心を
優先してしまう傾向があり
その為なら人の命すら研究の為に『消費』する。
・目的の為なら手段を選ばない苛烈さと
大陸でも五本の指に入る魔法使いの実力、
そして十王継承者として立場から圧倒的な
カリスマ性を誇ったが同時に敵も多く作った。
敵にも味方にも畏怖と侮蔑を持って呼ばれた名は
【荒帝 バルムンク】
・この父親の強烈な個性が、息子であり、
現皇帝であるブラムドにとって
常にコンプレックスとなって付きまとっている。
------------------------------------
【生い立ち】
・赤子の頃、母親を病で亡くし
7歳の頃に父親であった皇帝が崩御
その後、皇位継承によって混乱に陥った帝国を
武力と知略を持って掌握した。
・この頃すでに魔法使いとしての才能を開花
させており、10歳の時に十王が覚醒。
・その高い頭脳と才能の犠牲になったのか
情緒面にかなり問題があり、
己自身のことにすら無頓着。
最も付き合いの長い友人(?)の
ラングドールいわく、「ありゃサイコパスだ。」
と言われるほど。
・近しい者から暗殺されかけたことも
一度や二度ではないらしいが、本人は至って
平然としている。
・ただその警戒心の表れなのか、他人が
近くにいる時は絶対に眠らない。
眠る時は十王を発現させ、十王に自分を
守らせながら眠る。
ひどい時は五日ぐらい平気で起きている。
異様なハイテンションになるのでかなり怖い。
・この不眠癖は、後に后となるクラウディアとの
出会いをきっかけに緩和していく。
彼女が近くにいる時のみ、何故か眠くなるらしい
(理由は本人にもよくわからない)
・十王はバルムンクが30歳を迎える頃に消失。
以来、消失前の最後に張られた
【十王の結界】が20年間、帝国を護っている。
この頃、長男のブラムドもまだ生まれて
いなかった為、バルムンクの子供たちは全員、
十王を見た事がない。
畳む


























#VLAD
何度出会っても思う
私は、この笑顔が大嫌いだ
「彼ら」が、この時に浮かべるその笑顔は
私にとって、常に「決別の証」であり
どんな別れの言葉よりも雄弁に
私の手を 静かに払いのける